昔は田舎にいくと祭りのときなどに飲むことができたどぶろく。
アルコール分が含まれているので、勝手に造ることは許されない。
戦後はその取締が厳しくなり、とんとお目にかかることができなく
なってきた。
 どぶろくとは「清酒のもろみをろ過しないでそのまま飲む酒」
とも言えよう。酒税法上は、清酒ではなくて濁酒という
カテゴリーになるのだが、この酒の醸造の許可は戦後、
新規に付与されることがなかったが、規制緩和の特区で
少しずつ飲めるようになりはじめている。
このどぶろくを昭和初期から平成に至るまで製造してきたのが
奈良県香芝市にある大倉本家。県の神社庁の御神酒として
特別に醸造してきた。一時は廃業も検討したらしいが、
どうしても酒を造り続けたいと、四代目の大倉隆彦現社長が
父親を説得して、2003年から醸造を再開、同時に濁酒造りも
復活した。
 大倉本家の濁酒は、生酛法よりも古い、15世紀の室町時代の
水酛法で仕込まれる。半切り桶に水と生米を浸し、袋に入れた
蒸米を揉みだすという水酛仕込みは、天然の乳酸をふんだんに
取り入れる方法で、暖かい時期の仕込み法としては理に適って
いる。
 しかし、非常に手間がかかるため明治から大正期にかけて
ほぼ消滅した。奈良県南部の小さな蔵にこの製法が伝承されて
いたのは奇跡に近い。肝心の味は、飲むというよりも食べると
表現した方が適切である。ヨーグルトやクリームのような
複雑で深い味わいが楽しめる。






 (酒文化研究所社長・狩野卓也)

※掲載時(2007年12月)の内容を
そのままテキスト化したものです
   
   奈良の地酒 金鼓/大倉 HOMEへ


 
 
 
 
 


 
   
   
 
 
 


 
 


 
 


 
 


  蔵のこだわり 山廃仕込みとは?
  酒の縁
    お酒の会 編
    カツジな金鼓 編

  純米?吟醸??お酒の酒類
  お客様の声
  蔵元もすなる

   鎌小のみなさんへ
   リンク集










案内MAP