大倉本家｜奈良の地酒　金鼓 ･ 大倉 ― 山廃と 自家栽培米ひのひかりと 水もと仕込み｢濁酒｣―

封切り直後は、清涼感ある穏やかな香り、直汲み所以の微炭酸の爽やかでザラッとくる舌触り、雄山錦特有のもったりとした甘みとそれを引き立てる山廃由来の酸味・・・が、きめ細かく複雑に絡まっており、それらが飲み進める内、空気に触れることで、劇的にバランスが良くなっていく印象です。
食前、食後よりもがっつり食中酒向きで、香りプンプンではなく、旨味グングン、骨太な強さを感じる純米大吟醸です。
案外コッテリとした料理とも相性がよく、また燗にするのも、より一層まろやかに全体がまとまりおススメです。

ひと月あまりの手間暇をかけて育んだ蔵伝統の「山廃酒母」による一品です。
口中に含むと、山廃独特のコク深い風味が漂う一方で、酒米『山田錦』の優しく軽やかな甘みが感じられる上品な仕上がりとなっております。『大倉・山廃』のラインナップの中では、スマートな口当たりで、食中酒にもおすすめです。

野性味のある複雑な味わいを呈することで知られる酒米『雄町』。50％磨きの吟醸としてのバランスを背景としながらも、酒米由来の深い味わいと、山廃仕込によるコクとが相俟って、古えの剣豪を髣髴とさせる仕上がりとなっております。
蔵元自身の一品、ぜひお愉しみ下さいませ。

『大倉』山廃ラインナップに新しい顔が加わりました。
酒米「山田錦」の70％磨き。先行の「雄町70％」との対比をお愉しみ頂けたらとの思いで提案させて頂く処でございます。
同じ精米歩合で異なる品種の酒米から醸された酒の味わいを是非ともお愉しみ下さい。

野性味のある複雑な味わいを呈することで知られる酒米『雄町』。精米70％と磨きを抑えたことにより、酒米本来の特徴が、蔵伝承の「山廃仕込み」と相俟って、よりダイレクトに表現されているものと存じます。
「大倉・山廃」の代名詞と云っても過言ではない一品。精米歩合による味わいの違いを、
山廃純米吟醸(雄町50)との対比でお愉しみ頂ければ幸いに存じます。

酒造好適米としては認められておりませんが、食味が良いと云うだけあって、食中酒としても見事な味わいを呈するお米『朝日』を使用した一品でございます。
協会7号酵母由来の特徴的な爽やかな香りと酸が、「熟成」と云うフィルターを通して、小気味よくも落ち着いた風味で盃を誘います。
食卓での「オールラウンダー」としてお勧めさせて頂きます。

酒造好適米としては認められておりませんが、食味が良いと云うことだけあって、食中酒としても見事な味わいを呈するお米『朝日』を使用した一品でございます。
『朝日』特有のポッッチャりとした甘みとほんのりとドライフルーツの様な酸味のインパクトに、小気味良い舌触り相俟って、ドライな喉越しへと誘います。
熟成の期待感を持たせながら、こっくりとした晩酌酒のセレクトとして、お愉しみ頂ければと存じます。

四国香川県で栽培されている『オオセト』。その魅力は、舌に広がるやや硬質な酸が下支えをして、幅広く食事と合わせられると云う食中酒としての懐の太さにあると云えます。
この商品は、比較的ドライな仕上がりとなっておりますが、味わいも兼ね備えた一品となっております。

そもそも地酒とは、「地の水、地の米」を用いて仕込まれるのが理想のカタチではないでしょうか。こちらの商品は、その理想の追求への一つのアプローチとして企画した一品でございます。
蔵元自らが、地元鎌田で栽培した『ヒノヒカリ』を蔵伝承の「山廃仕込み」によって醸し上げました。
蔵のアイデンティティーを詰め込んでご案内致します。

小気味良い酸が特徴的な酒米『玉栄』。一般的にその味わいは、呑み頃を迎えるまでに相当の時間を要すると云われております。こちらの商品もその類に洩れず、未だ硬さ(渋み)が感じられますが、呑み頃を迎えるまでの過程をお愉しみ頂くのひとつのアプローチの方法ではないかと考え、ご案内させて頂く次第でございます。
老いも若き、それぞれの味わいでお愉しみ頂けるのも日本酒の醍醐味ではないでしょうか。